札幌をターゲットに「札幌 インバウンド 推移」で検索する方は、どのように訪日外国人観光客が増減してきたのか、コロナ禍の影響や最新の回復状況を知りたいはずです。さらに、国・地域別の傾向や季節性、今後の見通しまで知ることで、旅行業界関係者・自治体・観光愛好家すべてに役立つ情報を得たいと考えているでしょう。この記事では、最新情報を基に札幌のインバウンド客数推移を多角的に分析します。
札幌 インバウンド 推移の全体像と近年の回復状況
まず、「札幌 インバウンド 推移」の全体像を把握することが重要です。札幌市の統計調査によると、2024年度の来札観光客数は約1,525万7千人で、前年度比約4.9%の増加となりました。外国人宿泊者数も約217万9千人となり、前年の161万2千人から約35.2%の増加を記録しており、インバウンドは順調に回復していることがわかります。
コロナ禍以前の2019年度と比較すると、外国人宿泊者数は2019年度を上回る月も増えていて、特に冬季(12月以降)の増加が顕著です。例えば、2024年度4月~2025年3月のデータでは、多くの月で2019年度を上回る数値を示しています。ただし、通年では2019年度を少し下回る月もあり、完全復活にはまだ達していないと言えます。
地域全体を見ると、北海道における訪日外国人来道者数もコロナ前の同時期比で約89%まで回復しており、観光入込客数は約86%まで回復の兆しが見られます。これらの数字は、札幌の観光力・ブランド力が維持されつつあることを示しております。
来札観光客数の年次比較
来札観光客数は、2019年をピークとした後、2020年に急激な落ち込みがありました。国内外の移動制限が主な要因でしたが、以降は段階的な規制緩和と共に回復傾向を示しています。
2024年度から2025年度の上期(4~9月)では、来札観光客数が過去年度比で約3.1%増加し、約961万1千人となりました。この数字は、観光業界が今、回復の波に乗っていることを如実に示しています。
外国人宿泊者数の推移とコロナ前比較
2025年上期(4~9月)の外国人宿泊者数は約94万1千人で、前年同期比17.2%の増加でした。しかし、2019年度同期と比べると26.2%の減少となっており、完全な回復には至っていません。
2019年度の年間外国人延べ宿泊者数が約2,887,777人だったのに対し、2025年には約3,967,392人と33.5%の増加を示しており、訪日外国人宿泊者数のピークを更新している月もあります。これは、冬季需要が特に強いことを反映しています。
季節性と地域・国別の変化
冬季(12月~2月)には外国人宿泊者数が大きく伸びる傾向があります。雪まつりなどの季節イベントや雪景色が観光客を引き付けるためです。2024年度の冬季では、12月以降の増加が目立っており、2月には前年度比で85.6%もの伸びを記録した月があります。
国・地域別ではアジアからの観光客が中心で、特に中国・台湾・韓国の割合が高いです。ただし、最近では欧米豪からの訪問が徐々に増加し、全体の構成比にも変化が見られます。中国からの訪問客はコロナ前の割合からやや減少傾向にありますが、他市場の底上げが全体回復を支えています。
コロナ禍とその影響:札幌のインバウンド推移における転機
2020年以降のコロナ禍は、札幌を含む訪日インバウンドにとって未曾有の打撃でした。国の入国制限や観光施設の閉鎖、イベントの中止などが重なり、インバウンド客数は激減。特に2020年度は、外国人宿泊者数がほぼゼロ近くになる月もありました。
政府の観光支援政策や地域割引の導入、国内観光の活性化などが徐々に行われ、2022年から回復の動きが本格化。札幌でも来札観光客数・宿泊者数の回復がみられ、2019年比で消費額や宿泊数で一部月で上回るケースも出ています。
2023年度~2024年度の統計では、特に冬季のイベントや国際プロモーションが奏功し、2019年に匹敵する宿泊者数を冬期に達成するなど、復調のペースが加速しています。ただ、全体通年では完全復活には至っていないと見る声もあります。
2020~2022年の急落と底
コロナ初期の2020年は入国制限等により、訪日外国人はほとんどゼロ近くとなりました。宿泊業界も休業や大幅な稼働率低下が避けられなかった時期で、札幌のホテルや観光施設も例外ではありませんでした。
その後、2021年・2022年には国内旅行需要の増加や地方自治体の観光キャンペーンが行われ、観光入込客数の減少幅は縮小。北海道全体でも観光客数・インバウンド来道者数が、2019年同期比で80~90%台の回復率を示すようになりました。
コロナ後の回復スピードと要因
2023年~2025年にかけ、来札観光客数・外国人宿泊者数が連続して上昇。特に2025年度上期(4~9月)では来札観光客数が前年同期比で約3.1%増加、外国人宿泊者が約17.2%増と好調でした。冬季のイベント、国プロモーション、航空路線の回復などが寄与しています。
また、アジア以外の市場で欧米豪が回復傾向にあり、冬と夏の繁忙期の双方で伸びが見られます。近年では「持続可能な観光」「地方誘客促進」が政策の柱となっており、札幌市でも質を重視したプロモーションを積極展開しています。
国・地域別の動きと構成比の変化
訪日観光客全体で見ても、インバウンドの構成国・地域は変化しています。中国・韓国・台湾がアジア勢として中心であることは変わりませんが、中国の割合はコロナ前と比べてやや低下し、欧米豪出身者の割合が拡大していることが特徴です。
また、アジア市場内でも台湾や韓国からの訪問客が特に早く戻っており、近隣諸国からの観光需要が先行する形です。これに加え、新興市場として東南アジアやオーストラリア・ニュージーランドなどからの観光客の動きが注目されています。
国・地域別構成比の変化は、観光消費額や宿泊パターンにも影響を与えており、欧米豪市場の増加により「長期滞在型」「高単価消費型」の観光客が増える可能性も高まっています。
主要アジア圏からの回復
韓国・台湾・中国からの宿泊者数・来訪者数は回復が早く、冬季イベントではこれらの地域からの参加者が中心となっています。特に中国に関しては入国制限の影響後もプロモーション努力により徐々に戻りつつあります。台湾・韓国市場の需要は2024年度・2025年上期で顕著に伸びています。
欧米豪市場の伸びと多様化
欧米豪出身の観光客は、言語対応や着地型観光の受入整備により訪問しやすくなっており、構成比に占める割合が増加しています。これにより消費額の伸びも期待され、例えば北米・ヨーロッパからの宿泊者数も徐々に2019年前と比べて戻りつつあります。
国別消費パターンの変化
アジア圏の訪問客は、比較的短期滞在での観光消費を重視する一方で、欧米豪からの滞在者は複数日滞在し体験型観光や飲食・文化・自然観光に対して高い支出をする傾向があります。こうした違いが宿泊施設や飲食業、交通など各産業に多様な影響を与えています。
札幌インバウンド推移の今後の課題と展望
札幌のインバウンド推移は回復基調にありますが、今後も持続的な成長を目指すためにはいくつかの課題があります。まずは中国市場など特定国への依存度の見直しと市場の多様化です。さらには冬季集中型から通年型インバウンドへのシフト、宿泊の高付加価値化、受入体制のさらなる整備が求められます。
政策面では、札幌市では第2次観光まちづくりプラン(2023~2032年)を策定し、観光立国の基本計画に沿って質の向上、消費額拡大、地方誘客促進を重視しています。加えて、交通アクセスの改善や多言語対応、持続可能性も重点課題となっています。
また、季節性の偏りを是正する動きが見られています。夏・秋・春シーズンにおけるプロモーション強化や自然体験型観光、ローカル文化を体験できるイベントの開催が増えており、観光需要を閑散期にも呼び込む努力が進んでいます。
高付加価値化と観光消費額の増加
ただ単に客数を増やすだけではなく、宿泊の質や体験の深さを追求することで、1人当たり消費額の底上げが狙われています。これにはグルメツアーや体験型アクティビティ、地域資源を活用したツアーなどが含まれます。
受入環境の改善と多言語対応
訪日客増に対応するため、ホテル・交通・観光施設での多言語表示やWiFi整備などのインフラ整備が進められています。滞在中の快適度が上がることで再訪率の向上にもつながると期待されています。
地方との連携と誘客促進
札幌単体だけでなく、北海道内の地方観光地との連携による周遊の促進が進んでいます。温泉地や自然景観地とのパッケージ化やアクセス改善がなされており、地方誘客の政策が重要視されています。
まとめ
札幌におけるインバウンドの客数は、コロナ禍で大幅に落ち込んだ後、2023年度から顕著な回復を見せており、特に外国人宿泊者数は2019年度の水準を一部で上回るほどになっています。来訪者数全体も着実に増加しており、最新情報では2019年を超える月も出てきています。
国・地域別ではアジアを中心とした戻りが早く、欧米豪市場の回復が後を追う形です。これにより観光の質と消費額にもポジティブな影響が及んでいます。政策的には市場の多様化、季節の偏りの解消、高付加価値化、受入環境整備などが今後の鍵です。
冬の札幌はもちろん、春・夏・秋にも魅力を発信し続ければ、インバウンドは今後さらに成長する可能性が高いです。札幌のブランド力は高く、世界から選ばれる観光都市としての地位を固めつつあります。
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